もくじ
カヌー 9月15日~16日
出場選手
瀬立モニカ KL1
名簿の判例
- ①名前(よみがな)
- ②性別
- ③年齢(2016年9月7日現在)
- ④現住所(都道府県・市区町村)
- ⑤勤務先
- ⑥所属先(クラブ・チーム)
- ⑦障がい種別
- ⑧クラス・持ち点
- ⑨競技パートナー(いる場合)
パラカヌー期待の超新星
①瀬立 モニカせりゅう もにか ②女
③18歳(2016年9月7日在)
④東京都江東区
⑤筑波大学
⑥江東区カヌー協会
⑦外傷性脳損傷、中等度両下肢麻痺、体幹機能障がい
⑧KL1
成績・2014年 第1回日本パラカヌー選手権大会(小松市木場潟湖) 女子KTA優勝
・2015年 2015パラカヌー海外派遣選手選考会(坂出市府中湖) 女子KL1優勝
・2015年 2015 世界パラカヌー選手権(イタリア) 女子KL1第9位
・2015年 第2回日本パラカヌー選手権大会 (小松市木場潟湖) 女子KL1優勝
ウェイトトレーニングで鍛えた肩の筋肉が自慢です! この筋力を使った強いストロークで、リオパラリンピックを狙います。レース中盤の華麗なストロークをぜひ見てください。(by西コーチ)
瀬立モニカさんが出場するパラカヌー競技は、スプリントカヤック シングル200mです。
スプリントカヤック:両端にブレードという水かきがついたパドル(櫂)を使って漕ぎ、流れのない河川・池・湖に直線コースを設置し、9艇が一斉にスタートをしてタイムを競います。
瀬立選手は、高校の体育の授業で転倒して頭を打ったことが原因で「体幹機能障害」に。下半身のコントロールができず、座った姿勢を保つことが難しい状態となりました。
寝たきりで落ち込む日々が続く中、地元江東区のカヌー関係者からの声かけや支援があり、去年夏、中学時代に取り組んでいたカヌーに再び乗りました。
久しぶりの水面のゆらぎに「車いす生活になってもできる」と実感。それ以来、パラカヌーの競技者として多い日には10kmの練習をこなし、メキメキと力をつけてきました。
・選手以外の姿は、現役女子大生。焼肉と家族を大切にする明るい女性です。
「モニカ」という名前とハーフ?
それともクォーターなの?とよく聞かれるそうです。
確かにカタカナで「モニカ」
ハーフかクォーターかと考えてしまいますよね
パラカヌーの3つのクラスのうち、最も障害の重いクラスに属する瀬立選手。足腰の力を使えず、漕ぐときに体をひねる動きができないため、腕や肩などの上半身の力だけで進まないといけません。体の大きな海外選手と戦うために、今の課題は“パワー不足”だと断言します。筋力をアップさせ、さらに筋力を最大限に活かすための“漕ぐ技術”をさらに磨くことが、世界を狙う必要条件です。
競技人生を支える唯一無二の存在
「コーチがいなければ、今の私はありません」
瀬立の競技人生に、欠かすことのできないのが西明美コーチの存在だ。
健常の西コーチにとって、体幹を使うことのできない瀬立を指導することは、実は簡単なことではない。自らが経験したことのないことがほとんどだからだ。パラカヌーのなかでも、体幹や足の踏ん張りが効かない瀬立のクラスは、特に難しい。それでも可能な限り、瀬立の体になったつもりでイメージしてトレーニングメニューを考えているという。そして、それを瀬立自身がアレンジしていく。こうして、2人で試行錯誤しながら、ここまでやってきた。
<瀬立モニカ(せりゅう・もにか)>
1997年11月17日、東京都生まれ。筑波大学体育学群1年。中学2年から江東区のパラカヌー部に所属。高校1年の時、体育の授業で倒立前転をした際にバランスを崩して転倒し、体幹機能に障がいを負う。高校2年の夏からパラカヌーを始め、2014年、2015年と日本選手権で連覇を果たす。2015年、初めて世界選手権に出場し、決勝に進出。今年冬にはクロスカントリーの大会に出場するなど、筋力アップを図った。日本パラカヌー界にとってパラリンピック出場第1号として、リオに臨む。
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