もくじ
基本ルール
競技時間は、1ピリオドが8分間で4ピリオド行われます。
1チームは4名の選手で構成し、選手は、車いすの操作やボールを扱う能力(障害のレベル)により0.5点、1.0点、1.5点、2.0点、2.5点、3.0点そして3.5点の7クラスに分類され、競技中のコート上の4選手の持ち点の合計は8.0点を越えてはいけません。
ボールを、投げたり、転がしたり、バスケットのようなドリブルや、ひざの上に乗せて運びますが、10秒間に一度はボールをドリブルするかパスをしないといけません。
タックル(相手の車いすに自分の車いすを衝突させたり引っかけたりすること)により相手の攻撃や防御を阻止することが認められています。
パスを回し、タックルを駆使して、ボールを持ったオフェンス側の選手の車いすの2輪が、バスケットボール用コートの両端に設けられた8mのゴールライン上に、達するか通過すると得点になります
出典:車イスラグビーチーム「AXE」
見どころ
格闘技にも匹敵する その激しさから、マダーボール〔Murderball〕(殺人球技)とも呼ばれる車椅子ラグビー(ウィルチェアラグビー)。
数あるパラリンピック競技の中で唯一「タックル」が公式に認められている格闘球技です。
激しく車いすがぶつかり合い、そのぶつかり合う音にも注目です。
車いすにもオフェンス用とディフェンス用があり、障がいの比較的軽い選手はオフェンス用、重い選手がディフェンス用に乗る。
持ち点が3.0でオフェンス用の車いすと、1.0でディフェンス用の車いがあり
それぞれの特徴とや役割を見るのもいいですね。
ディフェンス用の車いすには前方にバンパーがあり、車いすにひっかけて相手の突破を妨害することができる。
ディフェンス用車いすは「速く動くのが難しかったり、ボールを持つことは少ないけれど、ボールを持っていないプレーヤーを生かす動きであったり、スペースを作る動きをしているて、地味なプレーだけれど、それがゴールにつながる」
日本代表の最大の武器は、スピードを生かした攻撃と守備。
1977年カナダで誕生【 ウィルチェアーラグビー 】
車いすラグビー日本代表成績
- 2016リオパラリンピック出場資格取得国
- (2015/11/1 アジア・オセアニア チャンピオンシップ終了時点)
- .
- 1) AUS : 2014世界選手権チャンピオン
- 2) BRA : リオパラリンヒックホスト国
- 3) CAN : アメリカズチャンピオンシップ 1位
- 4) GBR : ヨーロムピアンチャンピオンシップ 1位
- 5) SWE : ヨーロムピアンチャンピオンシップ 2位
- 6) JPN : アジア・オセアニアチャンピオンシップ 1位
リオ・パラリンピック ラグビースケジュール
参加国
プールA カナダ・オーストラリア・イギリス・ブラジル
プールB アメリカ・日本・スウェーデン・フランス
日本ゲームスケジュール
9/14 16:00~17:30 スウェーデン
9/15 16:00~17:30 フランス
9/16 16:00~17:30 アメリカ
※日付、時刻は現地時間。日本との時差は-12時間
車いすラグビー日本代表選手プロフィール
池 透暢 日本代表キャプテン
高知県高知市出身
Freedom所属
左大腿切断、左手首から先の機能全廃、右膝固定をしている。
池選手は15年前の19歳の時に友人ら5人で交通事故にあい、
全身をやけどし左足切断の大けがを負い、左手の感覚も失ったそうです。
その事故で親友3人が亡くなりました。
池崎 大輔
北海道出身
北海道ビッグディッパーズ所属
シャルコー・マリー・トゥース病は欧米では多い病気ですが、日本では珍しいようです
難病シャルコー・マリー・トゥース病と6歳で診断される。岩見沢高等養護学校2年で、車いすバスケットボールを始めた。
車いすラグビーに転向後は、道内の強豪チーム「北海道ビッグディッパーズ」のエースとしてプレーし、広報担当も務める。アディダスジャパンに所属。
シャルコー・マリー・トゥース病とは?
(Charcot-Marie-Tooth病)はCharcot、Marie、Toothの3人によって確立された遺伝性の末梢神経の疾患です。
一般的に好発年齢は10~20歳代ですが、遺伝性疾患ですので同じような症状の家族歴を持っていることがポイントです。
主な症状としては末梢神経障害による手足の先の方の筋力低下や感覚低下が挙げられます。検査としては神経伝導速度検査や針筋電図検査を行い、遺伝子検査を行うことで確定診断を得ることができます。
確立された治療法はなく、対症療法が主な治療になりますが、進行は遅いため命に関わるような状態になることはあまりないようです。
簡単に説明すると手足の神経がまひし、筋力が落ちていく病気です。
池崎 大輔選手のコメント
「ぶつかりあうタックルとスピード感のある展開が魅力の障害者スポーツですが、チームワークも見てほしい」。
「リオでの目標は世界一になることだ」と言い切るが、「金メダルを取れば終わりというわけではない」と、さらに目指すものがあると語る。
「ハンデがあったって物事を極めることはできる。そのことを金メダルという結果を通じて、池崎大輔という車いすラグビーの選手を通じて伝えたい。そうすれば、障害者スポーツに対する関心も、もっと高まると思う」
今井 友明 守備の要
千葉県出身
RIZECHIBA所属
頸髄損傷
中学3年生の時にプールに飛び込んだ際に首の骨を折り、首から下が動かなくなりました。
チームでの主な役割は、相手選手のブロック。
味方の攻撃を楽にするための重要なポジションです。
官野 一彦 世界を代表する頭脳派トッププレーヤー
所属チーム:RIZE CHIBA
1981年千葉県生まれ。小中高と野球に打ち込む。サーフィン中の事故(頸髄損傷)から、知人の紹介で現在の競技へ。
2007年日本代表選出、2012年ロンドンパラリンピック4位、2014年世界選手権デンマーク大会4位。2013年には日本代表キャプテンも務めた。千葉RIZE所属。
第13回 日本選手権 ベストプレーヤー
第14回 日本選手権 ベストプレーヤー
第15回 日本選手権 ベストプレーヤー
2007年 ウィルチェアラグビー日本代表選出
2012年 ロンドンパラリンピック出場 4位
2013年 ウィルチェアラグビー代表キャプテン
2014年 ウィルチェアラグビー世界選手権デンマーク大会 4位
岸 光太郎
1971年生まれ
AXA所属
埼玉県
大学生だった94年1月にバイク事故で頸椎を損傷。
車いす生活となり、下半身や両手が自由に動かせなくなった。苦しいリハビリや不自由な体に落ち込むこともしばしば。そんな時、リハビリの先生から紹介されたのがこの競技だった。
下半身の自由がきかず、両手でバンザイすら困難な岸さんは、相手の攻撃を阻む守備的役割を担う。
島川 慎一
1975年生まれ
熊本県出身
1996年、21歳の時に仕事中の交通事故(頸髄損傷)で四肢に麻痺が残る障害を負った。
2005年に所沢市を拠点としたチーム”BLITZ”を創設。
日本選手権大会で合計8回優勝
アメリカ国内リーグに計4シーズン参加し、内2シーズンは全米優勝を果たす。
日本国内
- 第1回日本選手権 8位
- 第2回日本選手権 4位 個人賞:ベストプレーヤー賞
- 第3回日本選手権 6位 個人賞:ベストプレーヤー賞
- 第4回日本選手権 優勝 個人賞:M.V.P
- 第5回日本選手権 優勝 個人賞:M.V.P
- 第6回日本選手権 優勝 個人賞:M.V.P
- 第7回日本選手権 優勝(BLITZ) 個人賞:M.V.P
- 第8回日本選手権 優勝(BLITZ) 個人賞:M.V.P
- 第9回日本選手権 優勝(BLITZ) 個人賞:M.V.P
- 第10回日本選手権 優勝(BLITZ) 個人賞:M.V.P
- 第11回日本選手権 優勝(BLITZ) 個人賞:M.V.P
- 第12回日本選手権 準優勝(BLITZ) 個人賞:M.S.P
- 第13回日本選手権 怪我の為、欠場
- 第14回日本選手権 優勝(BLITZ) 個人賞:M.V.P
- 第15回日本選手権 優勝(BLITZ) 個人賞:M.V.P
- 第16回日本選手権 準優勝(BLITZ) 個人賞:M.S.P
- 第17回日本選手権 優勝(BLITZ) 個人賞:M.S.P
庄子 健
22歳だった2002年、内装解体の仕事中の落下事故で首を骨折。退院直前に当時仙台で活動していたチームの関係者から誘いを受けて、退院後に練習に参加しました。ウィルチェアーラグビー特有の激しいタックルが印象的だったのはもちろんですが、それ以上に、初めて乗った競技用の車いすが日常生活用の車いすとは全然違うことに感動しました。小回りがきいて速くターンができる。自由に動けることがとにかく楽しかったんです。
- 1980年5月11日生まれ
- 宮城県仙台市出身・在住
- 仕事中の落下事故により頚髄を損傷し、車椅子生活となる。
- 2002年にウィルチェアーラグビーを開始し(クラスは2.0)、現在は千葉のチーム「RIZE CHIBA」に所属。
- 2012年ロンドンパラリンピックでは日本代表を4位に導く。
- その後も世界大会に出場し、2015年10月にはアジアオセアニア選手権で主将として日本代表を優勝に導いた。
仲里 進
沖縄県出身
Okinawa Hurricanes所属
先天性多発性関節拘縮症(せんてんせいたはつせいかんせつこうしゅくしょう)
歩くことができません。幼少期から周囲にからかわれ、自ら命を絶とうとしたこともあります。
しかし、車椅子スポーツとの出会いによって、持ち前のバイタリティーを発揮し、今では日本代表を争う選手に成長しました。
先天性多発性関節拘縮症とは?
病気は生まれつき四肢の関節が変形していて、筋肉が収縮したまま伸びない病気です
完治することは難しく一生涯付き合っていかなくてはならない病気でもあります。
乗松 聖矢
1990年生まれ
熊本県出身
Okinawa Hurricanes所属
シャルコー・マリー・トゥース病により12歳の頃から車いす生活を送ります。
シャルコー・マリー・トゥース病とは?
(Charcot-Marie-Tooth病)はCharcot、Marie、Toothの3人によって確立された遺伝性の末梢神経の疾患です。
一般的に好発年齢は10~20歳代ですが、遺伝性疾患ですので同じような症状の家族歴を持っていることがポイントです。
主な症状としては末梢神経障害による手足の先の方の筋力低下や感覚低下が挙げられます。検査としては神経伝導速度検査や針筋電図検査を行い、遺伝子検査を行うことで確定診断を得ることができます。
確立された治療法はなく、対症療法が主な治療になりますが、進行は遅いため命に関わるような状態になることはあまりないようです。
羽賀 理之
1984年うまれ
千葉県
AXE所属
羽賀さんは十八歳の時、オートバイの事故で首の骨を折り、頸髄損傷と診断され車いすの生活になった。二十歳の時に車いすラグビーに出会い、車いすごとぶつかり合う競技の激しさに魅了された。
山口 貴久
1981年生まれ。19歳で受傷し、車いす陸上に取り組んだ後、26歳で団体競技の車椅子ツインバスケットボールを始める。チームメイトの紹介でウィルチェアーラグビーに出会うと、31歳で強化指定選手に。現在は、日本代表のスタメンを目指して奮闘中。2014年世界選手権日本代表。
横濱義塾所属
神奈川県出身
交通事故により頸髄損傷
若山 英史
1985年生まれ 静岡県出身
横濱義塾所属
頸髄損傷
相手チームの攻撃を阻止し、自チームのアシストを行う勝利には欠かせないディフェンダーの要の選手。
大学2年生のころプールの飛び込み事故で頚椎の5,6番の少々でした。
おぼれて自分では上がれなくて友達が引きずり出してくれて救急車で運ばれました。ジンジンして感覚が無くなっていく感覚はあって。
手術終わって先生に車椅子での生活だよって告げられました。今振り返るとショックだったことは覚えて無いんですけど何日間は夜な夜な泣いていた。
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