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北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男氏がクアラルンプール国際空港で殺害された事件で、韓国メディアは、外交消息筋の話として、致死性の高いVXガスが犯行に使われた可能性があるとの見方を伝えた。
【ソウル=桜井紀雄、クアラルンプール=吉村英輝】
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逮捕されたベトナム旅券を持つ28歳の容疑者「ドアン・ティ・フォン」この女が金正男氏にスプレーを噴射する役だったと報じている
地元メディアが「犯行は5秒足らずの間に行われた」
実行犯である女の1人が正男氏の行く手をふさぐと同時に別の1人が後ろから首を絞めて身動きを取れなくして毒をかがせた。襲撃は5秒足らずだったという。
また監視カメラには女の1人が左手に濃い色の手袋をしてその場を立ち去りタクシー乗り場に向かう様子が映っていた。襲撃を受けた後、正男氏に変わった様子はなく、トイレに向かったが、痛みが出始めたため、インフォメーションカウンターに助けを求めたという。
監視カメラには、正男氏が茶色の靴、濃い青色のポロシャツに薄い青色のジーンズ姿で、目を閉じて、痛みに顔を歪めるようにして、イスに腰掛ける様子が映っているという。
金正男氏殺害の一部始終
- 自動チェックインカウンターの近くに立っていた金正男氏の前に、女が突然現れ注意を引いた
- 次の瞬間、2メートルくらい後ろにいた女が突然飛びかかった
- 周りにはたくさんの人がいた
- 1人が顔に毒物とみられるスプレーを吹きかけ
- もう1人がハンカチのような布を取り出して正男氏の口に押しつけるようにして覆い、約10秒後、毒物が完全に気道に入ったのを確認する動きを見せて逃亡
- 「あっという間ですね」(記者)
- 2人は逃走しますが、1人はエスカレーター付近の監視カメラの映像に映っていました。
- 「彼女は小走りしていた。こんな感じで・・・(Q.彼女はとても動揺していた?)動揺というよりかは、緊張しているようでした」
- 正男氏は、この際、何らかの毒物によって殺害されたとみられます。
(犯行の瞬間の映像を見た ニューストレーツタイムズ ファーラ記者)
金正男氏は英語で最後の言葉を
「非常に痛い、非常に痛い。液体をかけられた」
- どう考えても訓練された行動だ。
- しかし北は全てにおいて狂った思想での行動ばかりで、もう末期だろうね。
- 気の毒に
- 現地で雇われたとかの報道があるけど、こんな事 昨日今日で出来るわけないと思うけど
- コレ一般人にできる芸当とは思えないのだけど…普通に訓練してるでしょ
- なぜ? ひと目に付くところでやったんだろう?
- 素人の犯行では、無理だと思うな。
- 正男も暗殺の不安はあったろうけど
まさか人混みで殺されるとは思ってもいなかったろうな… - 幾台も監視カメラのあるここでの犯行。。。
いくつもの疑問が残る
頼むから迷宮入りしないように捜査してほしい
VXガスとは
別名
(ブイエックス・ガス、VX、O-エチル-S-(2-ジイソプロピルアミノエチル)メチルホスホノチオラート)
猛毒の神経剤(V剤)の一種である。
サリンなどと同様、コリンエステラーゼ阻害剤として作用し、人類が作った化学物質の中で最も毒性の強い物質といわれる。
- 致死量
- 大気中濃度 0.1 mg・min/m3。
- LD50 15μg/kg(ラット、呼気)
琥珀色をした油状の液体で、揮発性は低く、無味無臭である。また、濃度や温度にもよるが、粘着性を持つとされ、エアロゾル(霧)を毒ガスとして使用する。水への溶解度は約3%。
1950年代初期にイギリスで合成された。揮発性(蒸気圧)が低いため残留性が高く、そのうえ、サリンなどと異なり化学的安定性も高いので、温帯の気候においては、散布から1週間程度は効果が残留するとされる。
呼吸器からだけでなく、皮膚からも吸収されて毒性を発揮するため、ガスマスクだけでは防護できない。また、親油性が高く、水で洗浄しただけでは取り除けないため、安全な状態にするためには化学洗浄が必要である。
木材や皮、布などに付着した場合には長期間毒性を維持したまま留まるため、VXガスに汚染された物に触れただけでも危険である。
ウッキペディアより引用
1952年:ラナジット・ゴーシュ (Ranajit Ghosh) によってイギリスのポートンダウン(Porton Down)にある政府研究施設で発明。
VXガスが使われた事件
アメリカのテレビドラマ『24 -TWENTY FOUR-』
「セントックスVX」と称された神経ガスがアメリカ合衆国本土に対して使われるというテロ計画がエピソードの中に存在する。
このエピソードでもセントックスVXを天然ガスのパイプラインを通して散布することにより、およそ20万人を殺害できるとされていた。
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- 1994年8月頃:オウム真理教が合成に成功。「神通」「神通力」と呼ばれていた。
- 1994年10月:オウム真理教が滝本太郎弁護士に対してサリンに続きVXガスを使用。→滝本太郎弁護士サリン襲撃事件
- 1994年12月2日:駐車場経営者VX襲撃事件
- 1994年12月12日:会社員VX殺害事件 1998年現在、記録された中では世界で唯一のVXガスによる死亡事例とされる。
- 1995年1月4日:オウム真理教被害者の会会長VX襲撃事件
日本におけるVXガスはオウム真理教がらみの事件ばかりで使用されています。
北朝鮮にとってマレーシアは数少ない友好国の一つだ。
2009年からはビザなしでの相互訪問が認められている。また、13年にはマレーシアの大学から金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長に名誉学位が授与されたこともある。
自由に行き来できる利点から、日本をはじめ外国高官と北朝鮮高官との非公開接触も度々行われてきた。北朝鮮の工作機関は、マレーシアを海外拠点のひとつとしている。
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